衆院選:新潟小選挙区はすべて自民に


衆院選の結果が判明。圧倒的な自民の勝利となった。迷える有権者は、迷いつつ、タカ派の安倍さんに不安を感じつつも、当面の経済対策に期待して、自民党に流れたということか。小選挙区制の問題が現れたともいえるだろう。

民主党は大物議員が軒並み落選しているが、前回小選挙区全員が民主となった新潟県でも、今回は全員自民となり、完全に入れ替わった。世間では田中真紀子さんの落選が話題だ。中越地域を中心に、影響力の及んでいる企業もあるのだが、今後何が起こるのだろうか。

県内小選挙区、自民が全勝|政治・行政|新潟県内のニュース|新潟日報netpark

新潟市中心部の1区は若手の自民新人石崎とおる(石崎徹)さんに。かつて敬和で非常勤をされていた、現職西村ちなみ(西村智奈美)さんが落選した(私は面識ない)。

自分の知り合いでは、4区の金子めぐみ(金子恵美)さんが、現職の菊田真紀子さんを破って当選した(菊田さんは比例復活)。

Source: kenoh.com via Shinya on Pinterest

 

女性候補対決となった新潟4区は初出馬の金子恵美氏=自民・新=が菊田真紀子氏=民主・前=を突き放して初当選を果たす(2012.12.17)

金子さんは2010年の新潟ソーシャルメディアクラブ #1の際、当時新潟市議会議員の立場で、出席していただいた。その後Twitterを始めたいということになり、NSMCの企画で、「Twitter議員」を作る会を開催した(ただし、当時のアカウントはすでに使われておらず、選挙前に新しいアカウントに変わっていた)。

新潟市議の金子めぐみさん、twitterをはじめる | ICHINOHE Blog

今回の選挙では、結局公職選挙法は改正されなかった。候補者はソーシャルメディアの更新をやめたが、政党の広告は飛び交ったし、一般ユーザは匿名で、さまざまな「怪文書」的Tweetを飛ばした(実名で賢明な人は、誰かに肩入れする発言を差し控えた)。

2009年、2012年、いずれも選挙は大きく振れた。「脱原発」は争点化出来ず、「景気対策」の影に隠れた。有権者は、どこの党にもイマイチ賛成しきれないまま、当面の経済対策を手当してくれそうな自民党を(バラマキへの懸念を覚えつつ)えらび、散々期待を裏切った民主党を見限った。とはいうものの、投票率も下がっている。

ネットでの選挙運動を解禁することだけで、簡単に自体が改善するとは思えないが、これだけ問題が複雑化し、今までの「右肩上がり」が期待できない今、ひとりひとりの政治家へのアクセスが容易になり、それぞれの人となりも見えるというだけでも、政治への国民参加は促されるのではないか。永田町にいる間でも、有権者と胸襟を開いて対話する姿勢を見せる人なのかどうか、いろんなものが可視化されるようになるように思う。で、選挙カーでの運動、街頭演説を、もっと制限したらよいだろう。基本的に誰も求めてないのだから。

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