酒田で油揚げは軽んじられている?:庄内名物孟宗汁

Mowsow Soup, Shokiya, Sakata

新潟から北上し、昨晩は酒田に宿泊。時間を見て宿泊地を決めたので、全く計画性はなく、酒田の中心部のビジネスホテルへ素泊まり。夜11時過ぎに、近所で開いていた居酒屋に入った(酒場放浪記に出てきた「久村の酒場」は早々に閉店していた。)。お店の名前は庄喜や。「喜」は七を3つ重ねた字。ただし外には、ひらがなでも「しょうきや」と書いてあった。

荘喜や – 酒田/居酒屋 [食べログ]

閉店間際だったようだが、埼玉からきた地元酒田出身者だという、お一人様の先客の方がいて、女将さんと熱心にお話するところにちょっとだけおじゃました。そこでおすすめされていただいたのが、名物の孟宗汁。

Mowsow Soup, Shokiya, Sakata

孟宗竹を使った味噌汁なのだが、必ず厚揚げが入るというのと、酒粕を入れるのが特徴だそうだ。お二人は、これは庄内独特の食べ方だと主張された。ほんとかなあ?とは思ったが、力の入ったお国自慢のように聞こえたので、そこは特に反論しなかった。酒田出身者が、東京などで孟宗汁(あるいは筍汁?)を食べる際、酒粕が入っていないのを出されると、がっかりするという話もしていた。それぐらい、酒粕を入れた孟宗汁は、庄内ならではの味だという自負があるようだ。

もう一つは厚揚げ。これも庄内の外に出るとあまり売っていない、という。厚揚げはいろんなところに売っているような気がするのだが、おそらく庄内独自の製法で作られたものがあるのだろう。関東圏ではなかなか手に入らないという話であった。庄内で厚揚げは、「厚揚げ」とは呼ばれず、「油揚げ」というそうだ。で、通常「油揚げ」と言われるものはどうなるかというと、「皮」と呼ばれる。通常の油揚げの地位は低く、たいしておいしくないものという扱いになるのだそうだ。地位が低い云々はともかく、厚揚げ文化圏だというのは間違いがないのだろう。

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