中国のインターンシップ・大卒就職を巡る実情

中国の大学生の、インターンシップ、就職をめぐる実情。以前ゼミで担当している留学生が、学校から紹介するインターンシップの選考から外れて、キャリアサポート課に直談判に行っていたことを思い出した。中国から留学生を受け入れている大学は、この記事にあるような実情をよく理解し、対応を考えるべきであろう。

中国インターン事情~一人っ子はバイトできない:日経ビジネスオンライン

新卒の就職率が10%台と推定される中、「インターンシップ」を内定獲得のための「必須アイテム」と位置付ける学生たち。しかしマッチングがうまくいかない(学生が知名度を重視しすぎる傾向もあるのか?だとすれば日本も似ているだろう)。日本の大学生と異なり、中国の大学生はアルバイトをしない。社会事情も親も、学生のアルバイトを許さない傾向にあるという。ゆえに、採用面接にあたって、「社会経験」をアピールするには、「インターンシップ」が必要だということになるわけだ。

最後にこんな記述があった。

中国でビジネスを展開する日本企業の関係者に提案したい。今すぐにでも、自らのホームページでインターン募集を告知すべきである。人数、職種、条件など、具体的であればあるほどいい。忘れてはならないこと――それは「インターンで優秀さを証明した学生を、優先的に正規職員として採用する」ことを明記することだ。北京大学を含めて、ハングリー精神に満ちた中国の大学生たちは「待ってました」とばかりに応募するであろう。

これは、敬和を含めて、新潟の大学で学んでいる留学生にとっても同じだ。彼らは新潟で定着して4年間、日本語学校時代を含めればさらに長く、新潟で生活し、その中で成長している。実は彼らの多くは、日本、とりわけ、住みなれた新潟での就職を希望している。中国で学んでいる学生とは異なり、新潟市内の各所でアルバイトをしていて、市内の各店舗の状況などは、日本人よりも詳しい場合もあるくらいだ。一方、新潟県内の企業でも、グローバリゼーションに対応して、中国に進出した、あるいは進出を検討している企業が増えていると聞く。ノウハウがない中、現地に出かけていくのは、リスクも多い。

個人的にはここで本腰を入れて、留学生と新潟県の企業とのマッチングを始められたらと考えている。留学生にも多くのインターンシップの機会を与えてもらえれば、彼らは貪欲なので、自分に足りないスキルを認識し、さらに努力をしてくれるはずだし、こうしたプロセスは必ず新潟県経済にとっても大きな力になるはずだ。ご関心の方、ご連絡いただければ幸いです。

中国の頭脳 清華大学と北京大学 (朝日選書)

Appleが1月19日「教育イベント」を開催、電子教科書で新たな動き?

Appleが電子教科書事業に大きく踏み込むのか。憶測が広まっている。

iPad Writers

Photo by BarbaraLN

アップル、1月19日に「教育イベント」を開催へ – CNET Japan

同社は米国時間1月11日、報道機関宛てに招待状を送付し、「Big Apple(ニューヨークの愛称)で開催する教育関連の発表会に参加」するよう求めた。発表内容は明かされていない。イベントは、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館で開催される予定。

FoxのClayton Morris氏は2012年1月に入ってから、Appleが2011年に教育関連イベントをニューヨークで開催しようと計画していたが、2012年に延期したと報じている。Morris氏は、情報筋らの話として、1月のイベントはAppleの「iTunes University」プログラムに関するものになると述べた。

Apple、1月19日にメディアイベントを開催 電子教科書関連か – ITmedia ニュース

会場がシリコンバレーではなく、教科書関連の出版社が集中している地域であるニューヨークであるというのも、意味があるだろうという見方だ。

最近、日本での電子教科書をめぐる議論を追いかけているわけではないのだが、「アップルに全部持っていかれるぐらいなら日本独自仕様で」というような、日本の出版業界に見られるような動きすらも、見当たらないように思う。単なる不勉強だろうか。高校までの教科書には「検定」があり、その「護送船団」の下で使用されているのであるから、電子教科書に向かうのか、そのときのフォーマットはどうするのか、恐らく行政の意向が強く働くのであろう。高等教育については、高い教科書を学生が買わないというのが問題があり、たとえばiTunesが米国でデファクトスタンダードの地位を確立し、これが日本に流れ込んでくるとするならば、恐らく圧倒的な価格競争力を持つわけで、大きなブレークスルーになる可能性はあるだろう。もちろんアップル以外の別のプラットフォームでもかまわないのだが、ハードウェアではiPhone、iPadが人気を維持し、それと親和性が高いのがiTunesという構造が崩れないとするならば、そして学生に使わせるということを考えると、アップルのプラットフォームに乗っかるのは楽だし、そちらに流れる可能性は高い。

日本の教育界でこの動きに注目している人の割合は、かなり低いと思われるが、実際には日本にもかなり影響のある発表なのかもしれない。とりあえず、19日の発表を待ちたい。

孫正義のデジタル教育が日本を救う  角川SSC新書 (角川SSC新書)デジタル教科書革命

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