原武史『震災と鉄道』 (朝日新書)

今日、日帰りで東京まで行ってきた道すがら、読み終えた本。アマゾンのレビューは今のところ、なかなか厳しい。

日本政治思想史が専門の原先生による、鉄道の話。もちろんかなりの「鉄分」を感じさせるのだが、それだけではない。被災した三陸地域の鉄道が、いまどのような扱いを受けているか。これまでどのような扱いを受けて、利用率の低い路線になってしまったか。
一方新幹線のネットワークを広げる中で、日本が失ったものは何なのか。

「非鉄系」の自分は、JR東日本の営利追求を批判する姿勢を、当初割り引いて読んで始めたが、次第に「鉄道を通して見えるもの」がわかるような気がしてきた。山田線、三陸鉄道、気仙沼線などに乗ってみるのはもちろん、北海道の廃線跡も、ぜひ訪れてみたいと思った。情報系の研究者や企業人には、鉄系の人が非常に多く、自分には提供できる話題がなかったのだが、この本をネタに共通の話題ができそうだ。

アマゾンのレビュアーたちが述べるとおり、公共的な政策としてどこまで現実的なものになりうるのかは、よく検討が必要だろう。しかしこの「鉄系」の発想には、拡大路線が望めない日本が、効率化のために地方を切り捨てるのではなく、地方も含めて活性化させ、身の丈にあった幸福を追求するためのヒントが、隠れているように思った。
震災を切り口としながら、基本インフラとしての鉄道をどのように支えていくべきなのか、非常に示唆に富む一冊。

「鉄学」概論―車窓から眺める日本近現代史 (新潮文庫)

日仏先端科学シンポジウムで、ソーシャルメディアについて報告

フランスニースで開かれた日仏先端科学シンポジウムに参加してきた。

先端科学シンポジウム-日本学術振興会

このシンポジウムは、「平成17年3月27日の日仏首脳会談において、次世代のための日仏学術交流強化について合意された事項の一つとして、平成18年度からフランス政府との間で、実施」しているもの。日本側のアレンジは、独立行政法人学術振興会が行っている。

研究領域は、Earth Science/EnvironmentからSocial Sciences/Humanitiesまで、8分野にわたり、それぞれの分野の研究者が、両国の先端的な研究成果を発表するとともに、分野を超えた議論を行うというもの。8分野といっても、「文系」の領域は、Social Sciences/Humanitiesの1領域のみで、ほかは「理系」の各領域。今年のSciences/Humanitiesのテーマがネットワークということになり、このテーマで話ができそうなスピーカーとして、お声をかけていただいたという次第だ。人文社会科学を代表する1人として、と考えると荷が重いが、「ネットワーク」について人文社会科学の立場から話す、と気が楽になるよう解釈して、お受けすることになった。

自分以外のメンバーはほとんどが国公立、それも東京大学、京都大学などのトップ校に所属している理系の研究者たち。フランス側も国立の研究所に勤めている人が多かった。正直なところ、数学、物理、生物、医学等他分野の研究内容を十分消化できたとは言い難いが、それでもいくつかの領域では、いまぶつかっている課題がある程度理解できた。同じ「科学」ということではあるのだが、人文社会の立ち位置は(少なくとも見かけ上は)特殊。さらに、地方私大にいる自分のような立場からすると、期待されている仕事の内容、経験、与えられた環境、いろいろなものが違うなあと感じた部分も多かった。もちろん、そうした要因と、シンポジウムで与えられた期待とは無関係であるので、自分なりに準備して臨んだつもりではある。

人文社会のセッションでは、限られた時間の中で、1) 世界的なFacebookやTwitterの勢いが、各地の社会運動を後押ししていること、2)独自の環境を維持していた日本や韓国も変わりつつあるが、日本ではそれが社会運動につながる機運はほとんど見られないこと、3)東日本大震災はこうした状況下で起こり、ソーシャルメディアの重要性を、別の意味で認識せしめた、といった話をした。震災から1年弱の間に、シンポジウムなどで他のパネラーから教えていただいたことを踏まえ、自分なりに考えたことを述べた形だ。

自分なりに分かりやすさや長さを考え、話す内容を調整するとともに、「食べログ」問題など新しいトピックも適宜盛り込むようにした。結果的に時間を超過してしまったが、それなりに言いたいことは伝えられたとは思う。その後ゲーム理論を応用したフランスのスピーカーからの報告があり、さらに60分にわたる長時間の質疑応答となった。自分が提起した問題については、恐らく多くの人が理解してくれたように思うが、僕自身が質疑応答で柔軟に対応できる言語能力を持っていなかったため、それぞれの人の質問が求める方向性を今一つ正確に把握できず、残念ながら議論を十分に尽くせたとはいいがたかった。これは大きな反省点。チェアとして仕切ってくださったNII上田先生や、PGMの東京大学岡本先生の力により、なんとか乗り切ることができた。

以下は利用したスライド。タイトルはセッション全体のものなので、ちょっとズレている感じがすると思うがご勘弁を。

会場となったホテルは、ニースの海岸に面したリゾート地。もちろん全セッションに参加するため、セッションの間は会議場に缶詰めになるのだが、朝や昼の休憩時間には、少し散歩する時間をとって、散歩をしたり写真を撮って歩くことができた。時差ボケもあり、妙に早起きだったのだが、残念ながら冬のニースの朝は暗く、7時半を過ぎないと明るくはならなかった。土日をはさんでの開催だったので、週末を楽しむ観光客に遭遇したのはつらかったが、シーズンオフのニースが奇跡的に好天に恵まれたようで、少しだけニースの楽しい雰囲気を感じることはできた(のだと思う)。また、到着してすぐや終了後の自由時間で、周辺の様子を見ることはできた。

Nice, France

今後もこの取組に参加させていただけるかどうかは分からないが、少なくとも今回経験させていただいたことをベースにして、国際的な研究交流の文脈で、自分なりの発信を続けられるよう、努力を続けていきたいと思う。

以下は休憩時間や早朝に撮った写真。

Win7やMS Officeをクラウドを介してiPadで使う「OnLive Desktop」

iPadでOfficeアプリが使えるというので、ちょっと話題のサービス。要するに、クラウド上に仮想のWin7環境を作り、それをiPadからも操作できるようにするというもの。これがきちんと信頼に耐えるのであれば、そして、ちゃんとストレスなく操作できるのであれば、普段Windowsで仕事をしている人も、iPad一台で出張できるようになる。

iPadでWindows7が使えるようになるぞー!明日からダウンロード開始 – ロケットニュース24(β)

ちなみに防衛省では、iPadは「私物PC」の中に入るので、いくら便利になっても、職場への持ち込みはご法度だそう。バナナはおやつに含まれるか、という遠足のFAQを思い出した。

asahi.com(朝日新聞社):iPad持ち込んだ防衛省幹部、訓戒処分 職場で使う – 社会

強力吸盤タイプRAMマウント(for Apple iPad,iPad 2)

RAM/ラム iPad用/車載マウントドリンクホルダー差込式 RAP-299-2-AP8U 品番19292

「No Pants Subway Ride」を行うチャーリー・トッドのTED講演「バカバカしさの共有体験」

今日TEDで見つけた大変面白い講演。公共の場所で妙なことをして笑わせる、「Improv Everywhere」というプロジェクト。途中で出てくる「No Pants Subway Ride」という、ズボンを忘れた振りをして、みんなでズボンをはかずに地下鉄に乗るという実験。全く知らなかったが、2002年に始めたものだそうだ。このほかにも、街角で人々を笑わせる実験を数多く行っている。

ビルの窓で一斉に踊る70人のダンサー。 ニューヨーク公共図書館の駆け抜けるゴーストバスターズ。 そして毎年恒例の「ズボンなし地下鉄乗車」。 このような突飛で意外な笑いを誘う騒ぎを公共の場で起こしているのがチャーリー・トッドです。 彼のグループ「Improv Everywhere」がどのように騒ぎを起こして人々を結び付けているか、TEDxBloomingtonで彼が語ります。

Improv Everywhereのウェブサイトをチェックしたところ、「No Pants Subway Ride」は今週、今年の分を実施したそうで、27カ国59都市で実施したという記述があった。ニューヨークでは、多数の人々が参加するお祭りの様相を呈しており、その様子がすでにYoutubeにまとめられていた。

No Pants Subway Ride 2012 New York Reports | Improv Everywhere

No Pants Subway Ride 2012 | Improv Everywhere

「No Pants」を行った国は欧米諸国ばかりで、アジアでは今年、イスタンブールとバンガロールからの参加があったようだが、日本ではまだ参加した実績がないようだ。日本で「No Pants」はハードルが高そうだが、このほかにも、街角で人々が笑ってしまう実験が、いろいろ行われているので、参考にはなるだろう。

Causing a Scene: Extraordinary Pranks in Ordinary Places with Improv Everywhere

【追記】
ニューヨークでの様子。別バージョンもあった。
http://youtu.be/EAfI49MTdIk

Niigata Airport

ANAが新潟-成田便を開設

今日ANAが、新潟-成田便の新規開設を発表した。

Niigata Airport

Photo by Kristi san

企業情報

新潟日報社 netpark ::: 全日空新潟成田線、3月25日開設

全日空(東京)は12日、新潟空港と成田空港とを結ぶ新規路線を3月25日から開設すると発表した。毎日午後に1往復を運航する。新潟空港で成田への路線開設は初めて。同社は「成田から国際線を利用してもらうことが狙い。ビジネス、観光とも需要は見込める」としている。

新潟―成田線のダイヤは午後3時10分新潟発(午後4時20分成田着)と同5時40分成田発(同6時45分新潟着)。全日空によると、米国・西海岸のロサンゼルスやハワイ、アジアではシンガポールや中国・広州などの路線に往復とも乗り継ぎがしやすい時間設定になっているという。

asahi.com(朝日新聞社):全日空、成田―新潟便を新設 3月25日から – ビジネス・経済

稚内時代は、かならずANAで東京に出ていたので、スターアライアンスの常連となった。新潟空港は東京便がないので、関西、名古屋、札幌への出張で、たまに飛行機を使うぐらい。国際線は、KALでインチョンに出て乗り換えるのが便利だが、日本のエアラインのアライアンスとの相性が悪い。スターアライアンスにこだわるなら、関西経由ということになるが、新潟からは伊丹にしか飛べない。

スターアライアンスを利用したい自分としては、成田に出て乗り継ぐというのも、現実的なシナリオになってきた。成田への到着時刻が16時20分と少し遅いのだが、それなりにフライトはあり、夕方便ということで安いチケットも手に入るようになるだろう。国内線を含めて、成田はLCCが集中する方向にもあるようで、そちらの方面でも期待ができそうだ。

最強のマイレージ(ANA&スターアライアンス編)

マイレージ新時代

GoogleがGoogle+連携の「Search plus Your World」を発表:Twitterは反発

Googleはかねてから予想されていた、検索とGoogle+を連携させるサービス「Search plus Your World」を発表した。

Photo by James Brauer

サービス内容について、以下の斉藤徹さんの記事が詳しいが、要するに一番のポイントは、Google+の友人の投稿内容が、検索結果に反映されるというPersonal Results(といっても、「ソーシャル」な要素を入れるかどうかは切り替え可能だ)。

Googleが、Google+連携でソーシャル検索を実現。ここ数年で最も大きな検索の進化と発表 in the looop 斉藤徹

“Personal“(Google+で共有されている情報)、右側が “Public“(今までのGoogleが対象としていたオープン情報)をあらわしており、左側をオンにすると、検索結果にGoogle+やPicasaで友人とシェアしている情報が検索されるようになる。この図では 赤い矢印 のようにトップで50のPersonal情報がヒットし、黄色い矢印 のようにその検索結果が表示されるようになる。黄色のように左側に「人のマーク」がついたものが Personal情報、マークのないものがPublic情報であり、Personal情報は完全に個人にカスタマイズされたものとなる。

このほか、Facebook内の検索のように、Google検索の際にGoogle+のユーザが予測変換されて出てくる「Profiles in Search」(ここに出てくる範囲が友人までなのか、もう少し広いのかは気になるのところ)、検索キーワードに関連の深い人物やGoogle+ページが「おすすめ」として出てくる「People and Page」がある。

数日後に英語版で徐々に公開されるそうで、日本語版での登場にはもう少し先になるだろうか。

これに対する評価はさまざま。Techcrunchでは、Jason Kincaid が比較的中立的な論評であるのに対して、ゲストライターのFrederic Lardinoisはかなり手厳しい批判を加えている。

Google、検索対象にGoogle+を含めるサーチ・プラスをローンチ―本格的ソーシャル検索への第一歩

Googleの言う「あなたの世界」は、Google+だけの世界

かくして現時点では、Googleの「あなたの世界」の解釈は未だ非常に限定されているようだ ― パーソナル化された検索結果でさえあまり有用ではないかもしれない。なぜなら本当の友達はFacebookやTwitterにいるのであって、Google+ではないから。

Googleは「Google+はGoogleそのものである」と言った。Google+は、Goolgeの行うあらゆる局面において中心的存在となりつつある。だから検索も、Google+を加える論理的な次のステップにすぎず、そこはまた最適な宣伝場所でもある。今やGoogle+プロフィールは、オートコンプリートにも取り込まれ、パブリッシャーの名前やGoogle+アバター、プロフィールへのリンクは検索結果の記事の横に表示される。さらにGoogleは、特定のトピックを検索した際に、一部のGoogle+有名人のプロフィールを強力に宣伝するつもりだ。

Facebookは、新しいタイムライン機能を発表した時、このサービスは「あなたの一生の物語」を共有できるようになったと言った。Googleは、Google+が「あなたの世界」を表現していると考えている。プログラムの動作にもよるのだろうが、時としてこれらのサービスは、われわれとサービスとの関係と、そのプラットフォームでわれわれが「友達になった」人々との関係とを根本的に取り違えている。そろそろ大規模ソーシャルネットワークの面々も、われわれが彼らのサービス上で共有している物が、オンライン人格のほんの一端を表しているだけであり、オンラインにせよオフラインにせよ誰かのすべてを表現しているわけではないことに気付くべきだ。Googleの、Google+が「あなたの世界」を表現しているという発言も、この一例だ。

現状としては、本当の友達を探すほどの規模にはなっておらず、大集団で一気に占拠してしまったAKB48ばかりが目立っているGoogle+であるが、これを機にすそ野を広げていく可能性がある。実際、アクティブユーザを奪われる可能性のあるTwitterは、Google+だけを検索の範疇に入れたことに、強く反発している。

Twitter、Google+とGoogle検索との連携を激しく攻撃

われわれはGoogleの検索手法の変更によって人々が最新の情報を適切に得ることがはるかに困難になると憂慮している。この変更はサイト運営者、ニュース事業者、Twitterユーザーその他全員の不利益になる。

ただ、この記事では、Twitterの反発に対する見方は冷ややかだ。

Twitterが「人々が最新の情報を適切に得ることがはるかに困難になる」と主張している点だが、人々が求めているのが「Twitterで共有された情報にリアルタイムでアクセスすること」であれば確かにそのとおりだろう(またTwitterの方がGoogle+よりも多くの最新ニュースを共有しているというのも事実だろう)。しかしそれなら人々はTwitter自身の検索機能を使えばよいわけだ。実際Twitter検索は非常に強力かつ大規模な検索ポータルになり得る(ただし残念ながら現状ではまだ非常に荒削りだ)。

 

しかしGoogleは可能なかぎり最新かつもっとも関連性の高い検索結果を提供する責務があるとしている点ではTwitterの主張は正しい。Twitterのデータを無視するならこの目的を達成することが難しくなる。だがもちろんGoogle側ではTwitterに対する反論の原稿を書いているはずだ。そこには「Google検索にリアルタイムでツイートが含められるべきだとTwitterが言うなら、それを可能にするAPIを公開せよ」という趣旨が含まれているのではないかと思う。”私は両者にコメントを求めておいた。

後半部分はすこし分かりにくい。昨夏Googleは、東日本大震災でも威力を発揮した、Twitterなどを全文検索するリアルタイム検索というサービスを中止した。その原因として、TwitterからGoogleに提供されていたFirehoseというサービスが、打ち切られたことが挙げられている。もしTwitterが、Googleの検索結果にTwitterの検索結果やフォロワーのTweetの内容を含めろというのであれば、Twitterの側が、Firehoseを積極的に(おそらく安価で)、提供するべきだ、という趣旨だろう。

今のところ、この件について、Facebookは沈黙している。

以下はプロモーション用のビデオ。

Googleのこの新しいサービスについては、米国の電子プライバシ情報センター(EPIC)も懸念を表明している。

EPIC – Google Changes Search Results, Preferences Google+ Results

Google検索をめぐる攻防が加熱 FTC介入の可能性も – ITmedia ニュース

米プライバシー団体、Googleの「Search plus」を批判  :日本経済新聞

主要な批判のポイントは、「Profiles in Search」のようだ。つまり、Google+のユーザがいつのまにか通常の検索の対象の中に含まれ、候補として表示されるということを、ユーザ側は予定していなかったし、もしこれから検索対象から除こうにも、その手段が提供されないという趣旨であろう。はたしてこの批判の通りの状況にあるのか。今後サービスが公開されたところで確認してみようと思う。

中国のインターンシップ・大卒就職を巡る実情

中国の大学生の、インターンシップ、就職をめぐる実情。以前ゼミで担当している留学生が、学校から紹介するインターンシップの選考から外れて、キャリアサポート課に直談判に行っていたことを思い出した。中国から留学生を受け入れている大学は、この記事にあるような実情をよく理解し、対応を考えるべきであろう。

中国インターン事情~一人っ子はバイトできない:日経ビジネスオンライン

新卒の就職率が10%台と推定される中、「インターンシップ」を内定獲得のための「必須アイテム」と位置付ける学生たち。しかしマッチングがうまくいかない(学生が知名度を重視しすぎる傾向もあるのか?だとすれば日本も似ているだろう)。日本の大学生と異なり、中国の大学生はアルバイトをしない。社会事情も親も、学生のアルバイトを許さない傾向にあるという。ゆえに、採用面接にあたって、「社会経験」をアピールするには、「インターンシップ」が必要だということになるわけだ。

最後にこんな記述があった。

中国でビジネスを展開する日本企業の関係者に提案したい。今すぐにでも、自らのホームページでインターン募集を告知すべきである。人数、職種、条件など、具体的であればあるほどいい。忘れてはならないこと――それは「インターンで優秀さを証明した学生を、優先的に正規職員として採用する」ことを明記することだ。北京大学を含めて、ハングリー精神に満ちた中国の大学生たちは「待ってました」とばかりに応募するであろう。

これは、敬和を含めて、新潟の大学で学んでいる留学生にとっても同じだ。彼らは新潟で定着して4年間、日本語学校時代を含めればさらに長く、新潟で生活し、その中で成長している。実は彼らの多くは、日本、とりわけ、住みなれた新潟での就職を希望している。中国で学んでいる学生とは異なり、新潟市内の各所でアルバイトをしていて、市内の各店舗の状況などは、日本人よりも詳しい場合もあるくらいだ。一方、新潟県内の企業でも、グローバリゼーションに対応して、中国に進出した、あるいは進出を検討している企業が増えていると聞く。ノウハウがない中、現地に出かけていくのは、リスクも多い。

個人的にはここで本腰を入れて、留学生と新潟県の企業とのマッチングを始められたらと考えている。留学生にも多くのインターンシップの機会を与えてもらえれば、彼らは貪欲なので、自分に足りないスキルを認識し、さらに努力をしてくれるはずだし、こうしたプロセスは必ず新潟県経済にとっても大きな力になるはずだ。ご関心の方、ご連絡いただければ幸いです。

中国の頭脳 清華大学と北京大学 (朝日選書)

Appleが1月19日「教育イベント」を開催、電子教科書で新たな動き?

Appleが電子教科書事業に大きく踏み込むのか。憶測が広まっている。

iPad Writers

Photo by BarbaraLN

アップル、1月19日に「教育イベント」を開催へ – CNET Japan

同社は米国時間1月11日、報道機関宛てに招待状を送付し、「Big Apple(ニューヨークの愛称)で開催する教育関連の発表会に参加」するよう求めた。発表内容は明かされていない。イベントは、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館で開催される予定。

FoxのClayton Morris氏は2012年1月に入ってから、Appleが2011年に教育関連イベントをニューヨークで開催しようと計画していたが、2012年に延期したと報じている。Morris氏は、情報筋らの話として、1月のイベントはAppleの「iTunes University」プログラムに関するものになると述べた。

Apple、1月19日にメディアイベントを開催 電子教科書関連か – ITmedia ニュース

会場がシリコンバレーではなく、教科書関連の出版社が集中している地域であるニューヨークであるというのも、意味があるだろうという見方だ。

最近、日本での電子教科書をめぐる議論を追いかけているわけではないのだが、「アップルに全部持っていかれるぐらいなら日本独自仕様で」というような、日本の出版業界に見られるような動きすらも、見当たらないように思う。単なる不勉強だろうか。高校までの教科書には「検定」があり、その「護送船団」の下で使用されているのであるから、電子教科書に向かうのか、そのときのフォーマットはどうするのか、恐らく行政の意向が強く働くのであろう。高等教育については、高い教科書を学生が買わないというのが問題があり、たとえばiTunesが米国でデファクトスタンダードの地位を確立し、これが日本に流れ込んでくるとするならば、恐らく圧倒的な価格競争力を持つわけで、大きなブレークスルーになる可能性はあるだろう。もちろんアップル以外の別のプラットフォームでもかまわないのだが、ハードウェアではiPhone、iPadが人気を維持し、それと親和性が高いのがiTunesという構造が崩れないとするならば、そして学生に使わせるということを考えると、アップルのプラットフォームに乗っかるのは楽だし、そちらに流れる可能性は高い。

日本の教育界でこの動きに注目している人の割合は、かなり低いと思われるが、実際には日本にもかなり影響のある発表なのかもしれない。とりあえず、19日の発表を待ちたい。

孫正義のデジタル教育が日本を救う  角川SSC新書 (角川SSC新書)デジタル教科書革命

新潟のスーパーで稚内の「勇知いも」を発見

今日スーパーで、稚内産のじゃがいも「勇知いも」を見かけた。他の産地のじゃがいもにまぎれて、数袋だけ。

気候上稲作はもちろん、畑作ができる地域も限られる稚内にあって、内陸部の勇知地区で作られていたじゃがいも「勇知いも」は、ほとんど唯一といっていい、畑作物の地域ブランドである(酪農は別)。漁業中心の稚内の中心部は、稚内湾にへばりつくように立地しているのだが、勇知は中心部からかなり(10キロぐらい?)離れた、「郊外」にある。

勇知いもはかつてブランドであったのだが、一度生産者がいなくなり、最近復活に取り組んでいるときいていた。ずっと地元で消費する程度しか制裁されていなかったものが、ようやく、海を越えて新潟までやってきるまでになったというわけだ。

勇知いもの詳しい解説は、以下の悠遊ファームの記事が詳しい。

いちご狩りと自然栽培野菜の悠遊ファーム

かつて、稚内に住み始めたころ、「稚内は寒くて稲作も畑作もできない」と聞き、本当に驚いた。日本にそこまで寒冷な土地があるのかと。その後しばらくして、同僚が内陸の勇知というところに学生を引率するというので、一緒についていって、そこで聞いたのが、このじゃがいもの話。寒冷地での新しい不安を感じていた自分にとって、「勇知いも」は、ちょっとした「救い」だった。今日じゃがいもを見て、その頃の記憶がよみがえった。

以下は、自分もメンバーに名前を連ねている、稚内のNPO法人「Moovu」が、勇知の「ポテト村祭り」を取材してまとめた映像。

この映像を検索したら、「勇知いも」自体をテーマにした動画も出てきた。

DSC05493

1/28に新潟ソーシャルメディアクラブ2周年イベントを開催:ゲストは閑歳孝子さん

一昨年1月にスタートさせた新潟ソーシャルメディアクラブ(NSMC)が、今月で2周年となる。これを記念して、1月28日に、新潟ソーシャルメディアクラブ #9を開催する。今回のゲストは閑歳孝子(@kansai_takako)さん。

2周年記念の新潟ソーシャルメディアクラブ #9 、1/28(土)開催:ゲストは閑歳孝子さん « Niigata Social Media Club / 新潟ソーシャルメディアクラブ

DSC05493

Photo by koyhoge.

Twitraq、なかのひとなどの解析ツールで知られる(株)ユーザローカルに所属、企画・開発を担当する一方、個人でもソーシャル家計簿サービス「Zaim」を発表されている。Zaimは、2011年のWISH2011(ウェブの未来を担う可能性を発掘・共有・応援しようというイベント)で大賞を受賞している。ネットの可能性を探求し続ける閑歳さんを迎え、2周年を迎えるNSMCのこれからの展望するとともに、新潟のソーシャルメディアコミュニティの交流を深めようという企画。ふるってご参加ください。

日時: 2012年01月28日 14:00 – 17:00
参加費: 当日券4,000円(飲み放題)
開催場所: ビアダイニング麒麟
新潟市中央区笹口2丁目2−24

大きな地図で見る
参加費:4000円(参加費は当日会場払いとなります)
参加〆切:1月27日午前6時

参加申し込みは以下のフォームから。

新潟ソーシャルメディアクラブ #9 – 新潟ソーシャルメディアクラブ