東京研修旅行終了:フジテレビとJSOCをめぐる

Fuji TV, Odaiba, Tokyo

2/25から1泊2日、学生とともに東京に行ってきた。今回の訪問の主たる目的は、LACさんのJSOCを見学させてもらうこと。敬和の学生たちが学生スタッフをやった情報セキュリティ・ワークショップ in 越後湯沢で、LACの皆さんに声をかけていただいたのがきっかけだ。いよいよメンバーだった4年生の卒業も近づいてきたので、各方面にお願いして、訪問が実現した。


あわせて、これまで懸案であったフジテレビの見学も実施した。フジテレビには、稚内北星の時代に一度だけ、学生を連れていったことがあり、それ以来のお願いとなった。前回は有楽町でニッポン放送さんにもお邪魔させていただいたが、時間の関係で今回はお願いしなかった。
こうしたツアーは毎年実施したいのだが、とにかく学生たちの腰が重く、なかなか実現できないでいた。新潟から東京というのは、決して遠くはなく、稚内時代を思えば「目と鼻の先」。だがそれでも、2万強の旅費となると、学生の懐からすぐに出てくる金額とはいいがたい。毎年この企画を提案する際の反応は悪くないのだが、結局「お金がない」といって、脱落者が続出し、企画自体がポシャってしまう。つまるところ、可処分所得の振り向け方の問題でもあり、プライオリティの問題なのかなという気がする。今年は、4年生たちに加えて、湯沢にはトータルで10名近くの学生が参加したし、4年生たちが乗り気だったので、実施に踏み切ったが、結局3年生が軒並み脱落した。就職活動が理由のメンバーもいたが、やはり金銭的な理由をあげる者が多かった。さらにこうして人数が減れば、「じゃあ僕もやめようかな」という雪崩現象が起きる。結局3年生全員が脱落した。彼らの世界観を広げるのに必ず役に立ったと思うのだが、、、残念。
という残念なスタートとなり、最終的に参加したのは4年生3名。すでに進路も決まり、最後の思い出作りといったところだ。
25日。最初のフジテレビ訪問の約束は13時なので、お昼を食べようかと思ったがみんなそんなにお腹がすいてないという。というわけで、ちょっとだけ有楽町・銀座へ。有楽町界隈から銀座4丁目界隈を通って新橋まで歩く。こうして歩くと、東京の街がどのようにつながっているかを知ることができ、意外と新鮮なもの。途中で、Diorのビルを見て、「あのビル工事中?」ときかれたのが意外だった。
Dior 銀座 – Google 検索
最近の銀座は高級ブランドショップが並んでいる一方で、中国からの団体客が増えてきており、その意味でも日本社会の変化を感じ取ることができる。新潟にいるとなかなかその機会に恵まれない(実は観光客は新潟にもいるんだけど)。
その後お台場に移動しフジテレビへ。広報部の小中さんにご案内していただく。通常の展望台だけでなく、スタジオ、調整室、報道室など、主要なセクションをすべて見せていただき、それぞれの部門の働きについて、詳しく解説していただいた。さすが広報部という見事な説明であった。個人的には、5,6年前にうかがったときにはあまり実現されていなかった(ように記憶している)編集作業のデジタル化が、今はもう完全に実現されているという点が、興味深かった。今回スタジオでは収録をしていなかったが、14時の「レインボー発」というニュース番組のタイミングで報道室にうかがったので、放送前のバタバタした様子、放送中のスタジオなどを見学することができた。
Fuji TV, Odaiba, Tokyo

スタジオ見学では、そのまま残っていた「とくダネ」のスタジオに座って記念撮影をさせていただいた。大掛かりなスタジオに見えても、実際にはハリボテ状態だったり、豪華なセットが実は合成だったり、あるいは同じスタジオの中に複数のニュース番組のセットが置かれていたりする。この辺は、実際に現場を見せてもらわないとわからないことなので、非常に勉強になったのではないかと思う。
Fuji TV, Odaiba, Tokyo

Fuji TV, Odaiba, Tokyo

その後は閑散とした平日昼間のDecksで食事。かつて華やかだったお台場が今はこんなに、、、と思ったが、平日昼間だからなのかもしれない。相変わらず景色はよく、もう少し住環境と交通の便がよくなれば、というところ。ちなみにフジサンケイグループはお台場に新しいビルを建てて、グループ企業含めてお台場に集結しているようだが、このまま行くとお台場は、フジサンケイグループの企業城下町になってしまいそうだ。
その後は永田町へ。LACさんが誇る「秘密基地」のJSOC(Japan Security Operation Center)を見学させていただいた。。日本のネットワーク上で発生している様々なサイバー攻撃を監視しているところだ。宇宙船内部のような作りは、以前の神谷町のときと変わらない。
ラックのセキュリティサービスを支える監視センター JSOC | LAC

JSOCでは、お客様のログをリアルタイムに分析するのと同時に、独自に設置しているハニーポット(おとりサーバ)が収集した攻撃の分析を行い、最新のサイバー攻撃の傾向を把握しています。また、グローバルでのセキュリティ情報のチェックや、セキュリティ問題に発展しやすい政治的なニュースや事件を把握し、インターネット上の有事にいち早く対応できるよう備えています。まさに、LACが提供する高品質なセキュリティ監視サービスの根幹と言ってもよいでしょう。

実際の仕組みは学生たちにはちょっと難しかったようだが、サイバー攻撃が日夜世界中で発生し、それらに対応するサービスというものがどのように動いているか、大まかには理解してもらえたんじゃないかと思う。ちなみに付帯施設(?)である「足湯」は眺望も素晴らしく、大好評であった。
Ashiyu on the top floor

この日は情報セキュリティ・ワークショップ in 越後湯沢の例会があり、その後は懇親会。LACメンバーにサカスを案内してもらっていた学生たちも合流して、再びもりあがった。
翌日26日はフリー。朝学生たちの宿に電話をかけたところ、新宿までのシャトルバスを待っているというので、それだったらと、都庁前から東新宿までくるよう指示。ところがいつまで待ってても学生たちは現れない。ようやく現れたので事情をきくと、新宿までシャトルバスで移動した後、都庁前に向かって都営線で移動して、再度戻って東新宿へ戻ってきたという。そうか、「シャトルバスに乗らないで」っていわなかったからか、、、。
大久保界隈まで見学した後、浅草に向かうことになったが、高田馬場付近で早稲田まで行ってみようということになり、歩いて早稲田大学へ。ビルの立ち並ぶ早稲田キャンパスに、学生たちは圧倒されていたが、僕のころはこんなビルなんてなかったし、複雑な心境。敬和生が早稲田に学ぶべきは、建物の豪華さではなく、学生が主体となって、大学というコミュニティを形成しているところじゃないのかなあ。一人の学生が、「国際関係」に関わるサークルを見て、「私このサークルあったら入りたい」と言い出したので、過激派や新興宗教のダミーサークルについて解説。あぶなっかしい、、。
浅草を散策し、甘酒を飲んだ後、丸ビルへ。West Park Cafeで食事。丸ビルのことも知らなかったようで、連れて行ってよかった。「カリフォルニア」がよいといった学生たちも大満足の、ボリューム満点のサンドイッチ。
WPC

新潟人が新潟を愛して生活するのはいいけれども、やはり経験は大事。とくに、東京の企業や東京それ自体のことをそれなりに知った上で、新潟で生きることを選択するべきだと思う。その意味で新潟には上越新幹線があり、高速バスも割安で利用できるのであるから、もっと積極的に東京やそこで行われているイベントに、大学生たちは参加した方がいいんじゃないかなと思った。来年度以降も、折に触れて同様の企画を続けていこうと思った。
多大なるご協力をいただいたフジテレビ広報の小中さん、LACの皆さん、どうもありがとうございました。またお世話になります。

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