Foursquareは位置情報系の新興勢力


最近Twitter上で、@joiさんなどがいろんな場所のMayor(市長)になっていて、何のことだろうと思って調べてみたところ、出てきたのが、Foursquareというサービス。あまり日本語で詳しく解説している記事はなかったが、唯一@tsuruakiさんが紹介記事を書いてくれていた。

湯川鶴章のIT潮流 powered by ココログ: 注目位置情報サービスの「FourSquare」日本で利用可に=狙うはローカル広告

 このFourSquareは、日本でもアプリは以前からダウンロードできたんだけど、日本の都市はサポートされてなかったので、どんなものか使い勝手がまったく分からなかった。だが1週間ほど前に50都市を新たに追加、東京もその中に入った。とはいえまだローカライズされていないようで、表記は英語。当然今後早い時期にローカライズしてくることだろう。APIを公開するなど、ジオメディアの基盤インフラを目指しているのは明らかだ。先行する日本のジオメディアや地方新聞社、フリーペーパーなどの脅威になる可能性がある。

どうやら位置情報系のサービスで、訪れた先にチェックインするBrightkiteに似たサービスのようだ。都市ごとにサポートが拡大していくので、今のところ日本では東京でしか使えない。iPhoneアプリも無料なので入れてみたが、新潟では全く何も起こらないことがわかった。

 GPSで現在地を把握すると、その周辺のレストランやバーなどのリストが表示されるのは日本のロケーションサービスと同じ。ただ他のアメリカのソーシャルメディア同様に、他社のソーシャルメディアと積極的に連携しようとしているところが、日本の一部ジオメディアと大きく異なる。FourSquareではTwitterとYelpと連携、そのお店の周辺のTweetやYelpに書かれたそのお店のレビューを読むことができる。「tip」というタブをタッチすると、「ここの名物料理は○○で、ビールと一緒に注文するといいよ」というちょっとした情報を読むことができる。「people」のタブを開くと、そのお店に頻繁にくる人の情報を見ることができる。

どうやらお店に紐づいた情報を、現在地周辺の店について取り出せるようだ。上で紹介されている情報の内容は、食べログのアプリを見ている感じに近いけれども、位置情報に従って自動的に出てくるという点と、口コミのソースが、TwitterやYelpなど、複数である点が異なる点だろう。

 そのお店に行くたびにFourSquareでチェックインし、チェックイン数に従っていろいろな称号をもらえるようになっている。称号は「バッチ」と呼ばれるが、チェックイン最多の人はメイヤー(市長)というバッチが与えられる、多分。

どうやらMayorは、その場所によく行く人が得られる称号のようだ。当面僕には無理だが、たしかに市長オススメメニューは、店員さんのオススメよりもひょっとしたら信頼できるのかもしれない。さらに、それだけ影響力の強い「市長」へのサービスはよくなるかもしれないし、市長を目指してお店に通う人が増えれば、お店としてはさらにうれしい、という展開になるだろう。

TwitterのJack Dorseyが、Foursquareに出資しているという情報もある。

新潟にいる間、僕には利用する機会がなさそうだけれども、今度上京した際に、どこかにチェックインできないか試してみようと思う。

1 個のコメント

  • The Wall Street Journal、Foursquareのパートナーに

    The Wall Street Journal
    経済紙The Wall Street Journal(ウォールストリート・ジャーナル)がソーシャルジオメディアFoursquare(フォースクエア)のパートナーとなることが判明した。
    Foursquareとは?
    Foursquareはモバイル端末に標準装備されているGPS(Global Positioning System,グローバル・ポジショニング・システム)機能を使い、ユーザーの現在の位置情報を他のユーザーと共有するSNS(Social Netwo…

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