ネットによる社会変革の可能性:GLOCOMフォーラム2009に参加


今日は青山ダイヤモンドホールで行われた、Glocom Forumに行ってきた。消耗激しい日帰りコース。

リンク: GLOCOMフォーラム2009 (GLOCOMフォーラム2009 「ICT、社会変革、オープンなネット参加 ~オバマ政権の構想と日本の可能性~」).

今日のイベントはニコ生中継され、会場のサブ画面にニコ生の画面が表示された。また、Twitterでもハッシュタグ「#glocom」が指定され、@kimkeioさん、@oritakoさん、@yasuyukimaさんらが活発に中継を行っていた。僕も最初は一緒に中継に参加していたのだけど、行きの移動中にノートのバッテリーを一本使い果たしていたため、中盤でバッテリーが終了してしまった。その後iPhoneに切り替えてみたものの、残念ながら電波状況が悪かったので、途中でオフラインでのメモに切り替えることにした。

皆さんの中継をざっと見ていただければ、全体的な様子はおおよそ理解できるはずだ。

Twitter / Search – #glocom

前半のケビン・ワーバック氏の話は、米国政府のオープン政策の現状について。クリントン政権時代との継続性を持ちつつも、政府自体が、オープンな政策にどのように向かっていっているかが説明された。ブロードバンドの普及については、もうあまり日本では議論されていないトピックだと感じたが、Open Government Initiativeの中で、「透明性、参加、コラボレーション」という三つが重視されているという話は、非常に印象的だった。政府自体が、データを出し、政策について意見を求めることによって、よりよい方法に向かっていけるという信念を持っているのだという。

対話しながら市民とつきあうという姿勢は、企業でも大学にとっても重要なものだが、実際にはたくさんのノイズの中から傾聴に値するものを謙虚に取り出す作業が必要だ。政府がそれをやろうとするときの困難は想像に余りあるが、たしかにフィルタリングの方法はどんどん洗練されてきているわけだから、できない話ではない。まして、小さな単科大学の中で、こうした対話的なマーケティングを行うなんて、大した手間ではないはず。

後半の夏野さんの講演からは、日本の話。国際比較の中で、ネットへの信頼感が極端に低いという木村先生の報告に対して、「それは偏った議論であり、日本の携帯利用が数値に入ってないからだ」という夏野さんの反論が出たあたりで、議論が盛り上がった。現状認識について登壇者の間に多少のギャップはあったのかもしれないが、唯一一致したのは、社会の変化に適応できない50代以上の経営者たち、という点では、おおむね意見が一致していたように思う。

会場の電波状況が悪かったのが、会場からのTweetが少なかった原因なのかもしれないが、ざっと見た感じでは、いつものTwitterイベントのようなラフな服装の人よりも、スーツ組がやや多く、年齢層も結構高かったような気がする。こうした人々にとって、今日の話がどのように聞こえたのか、興味深く感じた。

追記:ニコ生のコメントは、登壇者の容姿に関する論評なんかもあったり、総じて遠慮がなく、見ている方がハラハラする場面もなんどかあった。こうなることは分かっていたわけで、それでも踏み切った主催者側の決断に敬意を表するべきだろう。講演者の中では、さすがに夏野さんはコメントとの付き合い方がうまく、しゃべりながらコメントのつき方をある程度予想していて、予想通り出てきたコメントにこたえるというような手法をとっていた。

 

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