嘉悦大学の情報メディア論 @class_infomedia


松村太郎さんが、今年から担当されている嘉悦大学の情報メディア論について書いている。@class_infomedia(授業用のTwiccoアカウント)を用いつつ、「「出欠」「授業中のインタラクション」「課題提出」に至るまで、全てをTwitterをインフラとして行」っているそうだ。

リンク: TAROSITE.NET: Twitterで大学の授業をやってみる – 嘉悦大学情報メディア論 @class_infomedia.

ここは議論すべき点だけれど、僕は別に課題を学生と授業担当者の間での秘密にする必要もなく、またリアルな教室内だけの発言にとどめる必要もないと思っている。もちろん、インターネット上に課題を公開しながら進めます、という前提を初回の授業で説明しているのだが、教室にいる他の学生やネット上に出して恥ずかしくない答えを、僕にも提出して欲しい、と言う思いもあるので。

僕も課題を公開するやり方には積極的。Twitterでもブログでも、授業の成果物を、プライベートな発言の場所だと思っていた場所に公開することには、抵抗のある学生もいるだろう。が、それでもなお、Twitterやブログを、「情報メディア論」というPublicな空間に持ち込むという手法に、僕は可能性を感じる。ちなみに僕はもっとたくさんのサービスを使わせて、Friendfeedで最終チェックをするという方法を、昨年から採用している。

嘉悦では、「情報とは何か」というような松村さんの抽象的な問いに、学生が一生懸命Twiccoで答えている。僕の昨年の授業では、投げかけになかなか学生がうまく答えてくれず、かなり苦戦したけれど、今年の学生たちはついてきてくれそうな顔ぶれなので、かなり期待している。

「情報メディア」を今日語る時に、ソーシャルメディアの各種のツールについて、どこまで知っているべきなのか、評価は分かれるところだと思う。たしかにTwitterでつぶやきつづけたり、TumblrでReblogしつづけたりするだけでは、事の本質は見えてこない。しかし「手段」にもある程度習熟しないと、今日の「情報流通」の現状を理解することは難しいとも思う。

それともう一つ。現役学生たちにとって、デジタル環境のどの部分が「当り前」でどの部分がそうでないのか、僕らには非常に見えにくくなってきている。もちろんこれもネットや携帯との使い方によって、大きく異なるのだけれど、平均像ですら、非常に見えにくくなっているのが現状だ。僕は学生たちと、手段を含めた「すりあわせ」をしながら、情報メディア環境の変化をとらえる作業を、一緒にやっていきたいと思っていて、そこでの学生たちというのは、広い意味では、嘉悦の学生たちも含まれている。

とりあえず、勘のよさそうな敬和の学生たちにも、@class_infomediaを紹介してみようかな。

Twitter

Facebook

AppBank Store

カテゴリー

2009年5月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

Instagram

Instagram