NHK-FM「サウンドストリート」の録音テープをネット配信する「青春ラジカセ」

NHK

80年代、夜のラジオを聞いていた人たちには、うれしい話題。
青森に民放FMができたのは87年で、それまでNHKFMが「エアチェック」の唯一の対象であった。NHKは前奏に曲紹介を入れず、全曲オンエアをしていたので、すべてテープに録音して繰り返し聞いていたものだ。

この時代に、アーティストのトークと曲のバランスが取り、聞かせる番組として君臨していた、「サウンドストリート」のネット配信が始まった。その名も「青春ラジカセ」。もっと早くやるべきだった、とは思うけれども、とにかくここまでこぎつけたことを、素直に称賛すべきかもしれない。

リンク: NHK-FM「サウンドストリート」の録音テープをネット配信.

「NHK青春ラジカセ」は、「サウンドストリート」の放送開始30周年と、NHK-FMの40周年(2009年3月1日)を記念して公開するもの。当時放送した番組の音声ファイルをストリーミング配信するほか、各DJが語る「『サウンドストリート』と若き日の自分について」、番組担当ディレクターが語る「制作舞台裏」などの特集記事も掲載する。

現時点で公開されているのは、佐野元春と坂本龍一の、それぞれ81-83年ごろの放送、各二回分。小学校高学年から中学にかけて、僕がちょうどラジオを聞き始めた時期の放送だ(実際にそれぞれの放送を聞いたかどうかは、記憶にない)。ひたすら懐かしい。

トップページには、当時のFM雑誌「FM Station」の表紙を担当していた鈴木英人さんのイラスト。
NHK


from shinyai

各回のアイコンはカセットになっていて、クリックすると再生されるという趣向。
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もちろんこれは、懐かしさを共有できる人にしか受け入れられないものだと思うが、この人たちは、ラジオ番組、アーティスト、音楽それ自体に、もっともっと強い影響力があった時代を生きていた人たちだ。いまこれらの人たちに、今回の取り組みがどれぐらいリーチするのかわからない。が、こういうことをもうちょっと早く始めていれば、日本の30代後半から40代の、ネット利用の様相も、もう少し違ったものになったような気がする。

ただ、レトロなデザインなのはいいけれども、徐々にコンテンツをアップしていくのであればなおさら、フィードぐらいは流してほしいものだ。

1 個のコメント

  • マジですか!!
    当時毎日聴いていたので
    ワクワクです。
    二人だけでなく、甲斐さんやみゆきさんも聴きたいですね。

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