祖母の悔しい思い


このところ、昔話が増えた。以前は、自分たち家族の話が多かったが、最近は、母が記憶している、祖父母の世代やそのまた上の世代の話が増えてきている。妹と僕が、意識して聞きだそうとしているからでもある。

先ほど母からきいた、父方の家の話。のメモ。

祖母は武家から、時計屋という職人というか商人というか、の家に嫁いだ。祖母は教育熱心で、娘(現在の僕の伯母)にも習い事をさせようと考え、コツコツお金をためて、オルガンを買った。

しかし、舅である曽祖父がこれに反対して、すぐにオルガンは返品させられた。その理由は、「うちはそういう身分ではない」というもの。当時の時計店はニュービジネスの一つで、曽祖父はそのビジネスを立ち上げ、しかもキリスト教という新宗教にも入信した。そういう意味で非常に進歩的な人だというイメージがあったのだが、しかしその曽祖父ですら、「与えられた身分で生きる」という感覚を持っていたということのようだ。

祖母は晩年になって、そのときの非常なる悔しさを、母に語ったという。

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