ネット犯罪2007:【消える「一線」】「ネットに匿名性はない」が…… (1/2) – ITmedia News


産経新聞の記事。

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みだりにネットの「危険性」をあおるのではなく、冷静に現状を分析した記事で、好感を持った。後半の小学校教諭の話は、先日NHKで放映された内容と酷似しているので、同じ先生に取材したのであろうか。

犯罪捜査においてもし「穴」があるとすれば「海外のプロバイダーを経由している」場合であり、サイバー犯罪条約の関連法案は「共謀罪と切り離しても速やかに成立させるべき」とする岡村久道先生の指摘を紹介している。

ネットやコンピュータから離れて暮らす人々(離れ方はいろいろだが)とお会いする機会が最近増えてきて、閉口させられるケースが多い。こうした人々の多くが、マスコミの大雑把な報道に基づいて、大雑把な理解で、「ネットの危険性」を語っていることが多い。ネット社会についての正確な理解を、自ら持ち、ビギナーに適切な言葉で伝える能力を持った人々が、もっともっと増えないと、危険性がむやみにあおられ、かえって「危険な魅力」に反応するユーザが増えるような気もする。

最後に本記事は、インターネット協会大久保さんの以下の発言を紹介している。

 「ネットの世界では、自分の身は自分で守るのが基本。ネットは便利な道具であり、ネットをよく知る努力をしながら情報発信には責任が伴うことを忘れないのが何より大切だ」

非常に妥当な、バランスの取れた指摘なのだが、「ネットは便利な道具であり、ネットをよく知る努力をしながら」という前段部分の趣旨は、だいたいあまり理解されないというのが、残念ながら現実なんじゃないかと思う。

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