「母校がなくなる日」が阿倍野ヒューマンドキュメンタリーコンテストで入賞


稚内のNPO法人、映像コミュニティムーブユーのメンバー、牧野竜二君制作の映像作品、「母校がなくなる日」が、阿倍野ヒューマンドキュメンタリーコンテストで入賞を果たした。

リンク: ムーブログ: 阿倍野ヒューマンドキュメンタリーコンテスト入賞!!.

稚内郊外にある抜海小中学校の閉校までを描いたもの。抜海小中が閉校したことを、僕自身は、今日まで知らなかった。

新聞、テレビなどのニュースに取り上げられ、学校は負のイメージがつきまとっている現在ですが、抜海小中学校は昔ながらの地域の象徴としての学校がそのままにありました。

登場人物の森さんには、僕にとっても秘境(?)であった、抜海のことをよく教えてもらった。抜海という土地に愛着を持っていただけに、彼女にとって母校の閉校は、演出抜きで本当につらい出来事であっただろう。

稚内周辺では、毎年のように、この手の閉校の話題が出ている。新発田の奥のほうでも似たような状況があるようだ。「地域の象徴」としての学校が消え、一気にコミュニティそのものが崩壊していくところもあるのかもしれない。

田舎のコミュニティが消えていくことに、どう対処していくべきなのか、それはまだ僕にもわからない。しかし、歴史や記憶が染み付いた、学校や街そのものが消えていくこと、その現実はよく見ておきたい。
すべての都会の人々に、見てもらいたい作品だ。

余談:
本音をいうと、小さすぎるコミュニティの中でずっと暮らすというのは、子供(の将来)にとって実はあまりいいことではないと思う。僕
の兄弟はみな、大きな学校と小さな学校を交互に転校して歩いたので、みんな大変だったけれども、僕の場合特に大変だったのは小さいコミュニティから出て、
大きな学校に転向したときだったように記憶している。

子供たちが成長して、そのまま小さなコミュニティで生きていくことができればいいのかもしれないが、そうじゃなくなる可能性のほうが高いだろう。大人になってから適応するのは、僕らよりももっと大変なんだろうなあと思う。

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