イヤイヤ教室に来る学生と付き合っている時間


昨晩はパソコンの液晶がいかれたので、読書が進んだ。
梅田・茂木の『フューチャリスト宣言』を半分以上読んだ。いろいろ印象的なところはあるのだが、途中で日本の大学の現状についての論評がある。梅田さんの意見は、ブログ、Youtubeその他ネットの技術を使ったやり方を「全面展開」すれば、教室よりももっともっとたくさんの人々、もっともっと切実に学びたいと思っている人たちと、知的な交流ができるはずで、大学なんかに閉じてる場合ではない、という。中途半端に有料にしてアクセス制限をかけたら、検索エンジンにひっかからないので、ぜんぜん広がらない。だからそれもだめだと。まったくそのとおりだ。

過激にオープン志向で進みながら、ビジネスモデルを模索せよというのが、大学という組織に対するメッセージであるように読めた。研究者ひとりひとりは、オープンな社会に対応する気概をもって活動することが大事なんだと思う。つまりごく少数の、「この人の話はお金を払ってでも生でききたい。会いに行きたい」と思われるような立場を目指すしかないということなのだろう。

関西学院大学での情報通信学会で、「コンテンツ抽出サービス」について話した。自分なりに整理したが、整理し切れなかった感あり。でも、インターネットの一番前のところで起こっているトレンドをとらえ、その法的論点のたたき台を出す作業は、今の僕の立場にフィットしているかもしれない。もちろん、論文、判例の堅実な検討も怠ってはいけないというのも痛感した。やることはたくさんあり、それらをブログでフィードバックしながら、論文化していくサイクルを作りたい。

いろいろ悩んだが、結局午前中に新しいLet’s Noteを我が家に迎え、簡単に設定とデータの移行をして、午後から授業。まだVistaの操作に慣れてないので、生産性はイマイチ。

あいかわらず、指示待ちの学生たち。なぜだろう、初期の指示がよくないのだろうか。どうしてこうも理解されないのかが理解できないというのが正直なところ。デスクトップPCの存在が、頭を「実習」モードにして、PC操作にのみ頭を向かわせているのだろうか。まあ操作で戸惑っている学生に、このサービスの意義を理解しろといっても、難しいのかもしれない。後期から、ウェブ系の本を読む時間を増やそうかな。

うまく行かないときには、自分の教え方が悪いんだと反省するようにしているけれども、「イヤイヤ教室に来る学生と付き合っている時間はない」っていう梅田さんが漏らす本音が、今日は頭をよぎった。学会で刺激を受けて帰ってきたときには、特にそう思ってしまうのだろう。

2 件のコメント

  • フューチャリスト宣言

    ウェブ進化論の梅田望夫氏と脳科学者の茂木健一郎氏の対談。巻末には中学と大学で講演した授業が収録されている。これは今年一番のお薦め作品。2人の対談を読んでいると限りなく明るい未来が待っているような気がしてわくわくしながらページをめくっていった。やりたい企画に対してネガティブなコメントばかりされつぶされるという組織のしがらみを感じていたのだが、この本でまさに自分が感じていたことを的確に表現してもらって霧が晴れたような気分になった。組織に慣らされてしまえばきっと自分もおいていかれる、自分の感覚が正しいと思…

  • 面白い、お話ですね!でもブロクとyoutubeで勉強できるなら、日本の教育が多く変わっていかなきゃね!

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