la_causette: 「英語圏のネット世界」とはかけ離れた場所の提供者からの苦言について


la_causette: 「英語圏のネット世界」とはかけ離れた場所の提供者からの苦言についてICHINOHE Blog

さっきのエントリーと前後して、小倉先生も梅田さんのエントリーに反応している。

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 しかし、はてなが提供する、匿名の陰に隠れてだらだらと人の悪口を述べるのに便利な各種サービスに漬かっていると、「英語圏のネット世界」での「グロー
バルな競争」からは最も遠いところにおいて行かれてしまうのではないかと思うのです。だいたい「自分には実名を明示するメリットはない」云々と嘯いて匿名
性のぬるま湯に漬かったままで上から目線で他人を見下すエントリーやブックマークコメントを量産するだけの人生を送る人々のお陰で利潤を得ておきながら、
今更「『緊張感を持って生きる』ってどういうことかを考えてほしいな」と言われたって、どうしてもある種の白々しさを感じてしまいます。

「匿名
性のぬるま湯に漬かったままで上から目線で他人を見下すエントリーやブックマークコメントを量産するだけの人生を送る人々」というのが、はてなブックマークユーザのことで、「お陰で利潤を得て」いるのがはてな、という理解である。ちなみに梅田さんははてなの社外取締役で、外の人ではないけれど、純粋な「中の人」ともいいがたい立場だ。つまり小倉先生は、「『緊張感を持って生きる』って、あなたはそんなことが言える立場にはいないでしょ。」といいたいようだ。

僕は去年、いわゆる「ホッテントリ」を荒らして批判を浴びたけれども、後から思うと、そのときつけられたコメントはそれほど理不尽ではなかったように思う。もちろん「死ねばいいのに」なんていうタグがつけられたりして、気分を害することもあるのだろうが、2ちゃんねるでのひどい悪ふざけに比べると、比較的穏当な印象を持っている(2ちゃんねるの実態を、実はよく知らないけど)。

実名/顕名について、僕の立場は今もニュートラルだ。去年に比べれば、そのデリケートさを学生たちには伝えるようにしているけれども、でも個人情報のうちの何をどのように開くかは、少なくとも自分のブログその他においては、自分でコントロールすればいい。

どちらかというと最近強調しているのは、つまらないものはつまらないまま、世に晒されるのだということ。で、つまらないものはたいがい、他人に注目されることはないということ。たしかに人知れず書かれている「つまらない」個人的なブログが、いきなりブックマークで槍玉に上がることはあって、それはそれで「身の毛がよだつ」ような思いになることもあるわけだが、でも公の場所で何かしゃべったり書いたりしているのと同じことで、たいていの場合には誰も注目しないのだ。たいていは注目されないはずなのに、何かがきっかけで急に注目されてしまう可能性があるというだけのことだ。

ただこういう話をし過ぎると、学生たちはビビッて、mixiのような閉じられた場所に、向かっていってしまう。僕は、「フラット化した社会」をイメージして、偏差値で勝負が決まったわけじゃないと考えて、これからも自分の可能性を追求しつづけるよう、学生たちに促したいので、梅田「オプティミズム」に非常に強い共感を持つのかもしれない。

ちなみにまとまった文章を書くのが苦手な学生たちにとって、ソーシャルブックマークはその前段階として、世界観を広げていくことや自己表現を行うのに役立つと思う。Newspaper in Education(教育に新聞を)という活動を新聞業界が推進しているが、もう少し能動的なソーシャルブックマークを教育にどのように生かしていくかっていうのを、ソーシャルブックマーク「業界」が取り組んでくれたら面白いのではないかと思う。