OhmyNews:mixi のメタモルフォーゼ


mixiのコミュニティ乗っ取りに関する、Oh myNewsの記事。

リンク: OhmyNews:mixi のメタモルフォーゼ.

 じつは今回のこの事象にはオチがあります。今回の件はJ-CASTニュースの記事
報じているように、「06年10月5日にmixi上で起きた俗に言う「三洋電機事件」で、mixi側が実名登録を推奨していたために、会員だった女性の写
真と自宅住所、電話番号などの個人情報などがネット上で流出する事態が発生」したことと無関係ではないらしいのです。(「三洋電機事件」はこちらを参照)

 

ある事情通のブログ
よると、あるユーザーがその個人情報流出の責任を負わされて
mixiを退会させられ、ネカマ(ネットオカマの略で、多くの場合、男性なのに女性としてネット上で振舞うこと)となって
mixiへの反撃を2ちゃんねる上で宣言。これに「祭り」の機を見て取った他の2ちゃんねるユーザーが、ネカマとなって
mixiへの突撃(初心な男性ユーザーを騙す過程を見て楽しむと同時に、mixi側がそれら無垢な犠牲者をネカマの一派と勘違いして強制退会処分するのを
見て楽しむ)を続行中とのことです。

 そして実を言えば、もうかなり前から mixi運営側は、mixiをかき回して楽しもうとする2ちゃんねるからの流入ユーザーの監視と対応に追われているようなのです。

過去の事件との関係については、これまでも示唆されていたところだが、この記事でだいたい状況はわかった。もともと実名の表示が義務付けられていなかっただけでなく、「本人確認」をしていたわけでもない(なので、当初から有名人になりすます「愉快犯」をずいぶん見かけた)ので、排除された会員が別の情報で再加入して暴れるというのは、ある程度予想できたシナリオなんだと思う。

 
実名制ゆえの個人情報の流出。匿名性ゆえのネカマの横行と被害。意味不明なコミュニティの改変。しかしそれら以上に奇妙で不可解なのは、上場企業による巨
大SNSに参加する540万人の大多数が、今回の騒ぎと、自分たちに交流の場を提供していたはずのコミュニティの変容を、いわば黙って見ているほど「変
容」してしまっている、ということです。

僕自身、mixiのコミュへの依存度は低いので、「黙って見ているほど「変
容」してしまっている」という表現にはちょっと違和感を感じた。どちらかというと、「もともとそんなもんじゃないの?」という感じだ。mixiのコミュには、中毒性を引き起こすほどのライブ性はないし、自らカスタマイズできる範囲も少ない。したがって、「常駐」するようなユーザはほとんどいなくて、せいぜい定期的にのぞきに行く程度の人じゃないのかという気がする(ちがうんだろうか?)。

mixiとGreeがまだ同規模であった頃、Greeにはコミュニティとは別に「キーワード」っていう機能があった。その区別は当時から「謎」であった(たしか先に「キーワード」」があって、あとから「コミュニティ」が追加された)が、ディスカッションするほどでもなく、自分の属性を表す言葉を登録できるするだけなのが「キーワード」であり、ディスカッションするのが「コミュニティ」という感じだった。実際には「キーワード」にも掲示板的な機能があったり、区別は曖昧で、結局「キーワード」は廃止になった。mixiでも有名な「うふふ~♪いぇい♪」なんていうのは、別にコミュニティとしての意味は最初からないし、稼動しているコミュニティであっても、ROMというか、ただ自分の属性を示すために登録しているメンバーも多いはず。実際僕はそういうつもりで登録しているものが多い。それが好ましいのかどうかよくわからないが、そのことにメーリングリストのROMとなるほどの後ろめたさを感じないのは、SNSのコミュニティというのは、コミュニティとしての機能と属性を示す看板としての機能を、そもそも併せ持っていると、僕自身が定義しているんだと思う。

コミュが変な中身に「改装」されたら、もう一度作り直せばいいと思うんだが(またそこも荒らそうとする奴がでてきそうだけど)、そこで踏みとどまって正義感を振りかざしたくなるほど、コミュに依存している人ってそんなにいるんだろうか?

要するに、誰も変容なんかしてないんじゃない?、と僕は感じているわけだ。

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