日本ネパール間でのIMの役割


僕が前任校に在職していた最後の時期に、前任校からネパールに派遣されたメンバーは、一人を除きすでに半年以上の期間を、カトマンズですごした。それぞれの持ち場で、努力してくれているようだ。

僕がまだ連絡役をつとめていたときは、MSNメッセンジャーやSkypeのテキストチャット機能をできるだけ使って、彼らと気軽に話をするようにつとめていた。実はマイク付WEBカメラも買って持たせたのだけど、ネパールの回線が遅くて使い物にならなかった。が、チャット機能を使ったこのやり方は、電話以上にある意味時間をとられるし、時差も結構あり、その辺がネックではある。

一方メールの場合、口語体よりはどうしても硬い言葉遣いになるし、そうすると文章力の拙さにより無用な誤解が生じることになりがちだ。特にネパールのメンバーは、現在又は過去に大学に在籍していたメンバーであるから、もともとの立場が教職員と対等ではなく、なかなかストレートなことをメールに書きにくい。かといって、まわりくどいけど強い主張を書くというような芸当はあまりないので、結局語調が弱すぎたり強すぎたりして、ニュアンスを伝えきれないということになりがちだ。

また、IMの場合には、(もちろん対面には及ばないけれども)切迫感等の空気がなんとなく伝わってくるのに対して、メールの場合にはそれがあまりない。メールだと「スルー」できてしまうのかもしれない。

ネパールは国際電話料金も高いし、インターネットも遅いので、スカイプでの通話も難しい。日本国内で使っていると、テキストチャットでは細かいニュアンスが伝わらないよなあと思いがちだけど、そういうネパールのような環境を前提にすると、現地の空気を汲み取って、クリティカルな場面で判断が遅れないようにするのに、IMは結構役立つんだなと最近感じている。

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