情報セキュリティの人材育成に関する報告書案、政府の専門委員会が公開


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学部での「情報教育担当者」としての立場から、一応目を通そうと思ったわけだが。このレポートを見る限り、高校「情報」と大学教養課程との有機的連携をうたうばかりで、学部専門教育としてどのような目標設定を行うかはもちろんのこと、「有機的連携」の実態についても何か語られているわけではない(報告書案54ページ以下)。未履修問題はたしかに問題だけれども、具体的な目標設定がないまま、重要性だけを語っても、結局高校では「情報」がお荷物扱いになり、大学の基礎教養科目の担当の前には、あきれかえるほど基礎的なスキルを欠いた学生たちが列をなすことになることに変わりはないように思う。具体的目標として今日、「ワード」「エクセル」の「資格」が大学でも現実的な目標として話題に上ってしまうというのは、情報セキュリティのような領域に関連する基本的な資格がないから、あるいは社会がそれを評価しないから(つまりそれは情報セキュリティがあまり重要視されていないという意味かもしれない)なのかもしれない。

大学での「情報セキュリティ」」専門教育の「主な」現状については、75ページ以下にある。wakhokは「主な」取組みからは漏れていることを、それとなく関係者向けにささやいておこう。wakhokの学生はこれと似たようなことをやってると思うんだけど。広告よりもプレスリリース、だなあ。

2 件のコメント

  • 情報セキュリティ分野の資格はありますよ?前からあったのが「情報セキュリティアドミニストレータ試験」というやつです。これは、情報セキュリティ管理の現場責任者向け。今年から実施されているのが、「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」というやつです。これは、情報システムの構築・運用において、専門家として導入・開発に携わる人材向けです。どちらも情報処理推進機構(IPA)のものです。
    あの、人材育成はいいと思うのですが、そもそも情報系・理工系の学部が不人気、IT系のエンジニア不足、人材育成以前にどうやって人を確保するのか?ということが大切だと思っています。

  • はい、そうですね。
    その辺の資格が、「基本的」といえるのかどうかですよ。私が目の前で見ている子達に、あれを取らせるのは相当大変ですし、多くの大学でもそれほど状況は変わらないように思います。
    不人気の問題は、見ているとすごくよくわかります。まず基本的なところで「パソコン」が嫌いな子が実は結構多いんです。これはWAKHOKにですら、結構な数で生息しています。つまり、もう「パソコン」という認識から、一歩も前に進まないままなの。これは僕の学部時代と一緒なので、マインドはよくわかるのですが、日本の情報基礎教育は、その意味ではこの20年間ほとんど進歩してないってことなんでしょう。
    で、かたや未履修問題があり、「情報」は大事大事といわれても、結局受験科目じゃないからカットされていたわけです。結局具体的な餌がないから動かないってことなんだと思います。
    僕自身は、ささやかに、「楽しんで伸ばす」型の大学の情報教育を志向してみてます。なかなか「楽しんで」もらえませんが。

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