「ネット上の名誉毀損は誰の責任?」- 注目の裁判に加州最高裁の判断 (MYCOMジャーナル)

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「インターネットの掲示板に掲載された名誉毀損の書き込みは誰の責任か」– 増え続ける問題に1つの解を与える判決が11月20日(米国時間)、米カリフォルニア州最高裁判所で出された。同裁判は、同州サンディエゴ在住のある女性が、電子メールで受け取った文章をインターネット上の会議室に投稿したところ、この文章が同裁判の原告となっている人物の名誉を毀損するものだとして訴えられていたもの。この名誉毀損の責任がだれに帰属するのかが争点となっていた。今回の判決では被告である女性側の主張を認め、名誉毀損に関する法的な責任を被るのはオリジナルのソースを配信した人物/場所にあり、インターネットでの情報の再配信を妨げてはならないとの結論を結んでいる。

もう少し詳しく判決を読んでみたいところ。直感的には妥当な結論になったように思える。たとえばリンクをはる行為それ自体は中立的なものととらえるべきだ。

が、一方で、問題は複雑になってきてもいる。ウェブに一度載せられた情報はほとんどが消えることなく残ってしまうし、ブログ検索などが発達した現在においては、掲載と同時(ではないと思うが)に社会的なデータベースとして登録されていってしまうので、元記事との連携も強まり、コメントスクラムじゃなくても、つまりそれぞればらばらに保存された状態でも、集団的暴力の一員として機能する可能性がある。その意味では、現在のリンクや転載といった行為は、FLマスク事件の頃に議論されていた「リンク」とは、少々別の意味を持ってしまう可能性もある。

以上のようなことを、ミクシーの事件以降感じているのであるが、はてどう整理したものか。少なくとも、古いメディアからのアナロジーは脱しなければならないが、2000年代前半の議論も、そろそろ全体的に見直さなければならないのかもしれない。