大学院携帯電話学科


リンク: 大学院に「携帯電話学科」登場–進む産学協同 – CNET Japan.

少子化にともなって、奇抜な学科が次々に登場するのは、日本も韓国も同じ状況だ。こうした現象に踊らされる人たちも、必修科目をスキップしても受験科目のレベルアップをしようとする人たちも、大学で学ぶことについてあまり考えていない点では、共通している。また、その内容を正確に伝えていない大学の責任も大きい。

 そうした意味でも産学協同の研究は、企業や国、社会のニーズと直結した実用的な研究を行いつつ、人材を育てられるという意味でも有意義な手法なのだろう。企業の「青田買い」とは、収穫を見積もって米を先買いすることから発している言葉だが、優良米を得るには米作りから関わることも必要という意識があることを、韓国の企業と大学の協力体制から見て取れる。

こうした要請に大学がどう答えるか。企業から支援があって、学生が集まるなら、それでいいじゃないか。そうなりがちだが。入学試験を終えたら、後は卒業まで「ザル」となってきた、これまでの大学のあり方を改めるというところまでは、おそらく衆目が一致する。しかし、この時代にあって、学生をどこまで世の中に適応させるのか、どこまで教養主義でいくのか。そのバランスを議論しだすと、どこの教授会も終わらなくなりそうだ。

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