ラジオ体操


ラジオ体操ICHINOHE Blogラジオ体操という仕掛け
黒田勇『ラジオ体操の誕生』青弓社、一九九九年の書評である。
でも、僕の関心はまったく別のところにある。まったく別、というほどでもないか。
子供のころ、野球中継を見ながら、野球のルールを覚えた。でも(「タッチアップ」だったと思うが)一部ルールをしばらく誤解していたことがある。しかしそれでも、僕はテレビを見ながらルールを覚えたのだ。
ラジオ体操は、ラジオで体の動かし方を伝えている。僕はどちらかというと、周りにいるほかの人の動きを見ながら、体の動かし方を覚えた記憶がある。あの早口のラジオの説明だけで、ラジオ体操を覚えられたとはとても思えない。
ある段階からラジオ体操は「国民の常識」となったのだが、黎明期にどうやって国の隅々までこれを伝えたのか。体育の教科書に載っていたような図で説明したのだろうか?それにしても、ある地域でだけ、間違った動き方が定着してしまったなんてことはないのだろうか?少なくとも伝播のスピードは、今とはまったく異なるものであったような気がしてならない。